満ち足りても決して主を忘れない | ホセア書 13章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ホセア書 13章

荒れ野で、乾ききった地で
わたしはあなたを顧みた。
養われて、彼らは腹を満たし
満ち足りると、高慢になり
ついには、わたしを忘れた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ホセア書 13章5節~6節

満ち足りても決して主を忘れない

13章では、改めてイスラエルの罪が告発され、滅びが宣言されています。四つの罪が告発されています。一つは偶像礼拝、二つ目は神の恵みに対する忘恩、三つ目が神よりも王を信用したこと、そして四つ目が神の時を逃したことです。

出エジプトの荒れ野において、神はイスラエルを顧みてくださいました。しかしイスラエルは、その神の恵みを忘れました。「養われて、彼らは腹を満たし、満ち足りると、高慢になり、ついには、わたしを忘れた」。

神は、約束どおり、イスラエルをカナンの地に導き入れてくださいました。しかし、神が約束を果たされると、神の民イスラエルはその神を忘れるようになりました。「腹を満たし、満ち足りると、高慢に」なりました。

いわゆる文化的で豊かな生活自体は悪いものではありません。しかし、そこには落とし穴があります。生活が満たされたとき、しばしば人は神から離れます。私たちは、自分の生活が満ち足りることを求める傾向がありますが、満ち足りたときに、自分が神に依存していることを忘れる傾向があることを覚えておく必要があります。主が言われたように、人は神と富とに兼ね仕えることはできません。

「わたしのほかに、救いうる者はない」(4節)。この真実に仕えます。

【祈り】

主なる神よ。豊かな生活の中で満ち足りても、高慢にならず、決して主を忘れないように憐れんでください。

袴田 康裕(神戸改革派神学校)