賛美を共にし御国に送る | サムエル記下 30編

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サムエル記下 30編

ひととき、お怒りになっても
命を得させることを御旨としてくださる。
泣きながら夜を過ごす人にも
喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記下 30章6節

賛美を共にし御国に送る

パンデミックが始まってもう3年。このパンデミック中、わたくしどもの教会では4名の現住陪餐会員を地上から見送りました。4名とも最後は、ご自宅でご家族に見守られながら地上の生涯を走り切られました。

ある方は教会のご近所だったので、ほぼ毎日と言ってよいほどお訪ねしました。そのとき、もちろん聖書も読みますが、わたくしがおもに用いたのは賛美歌です。「○○さん、お好きな賛美歌は? 何を今日、ご一緒に歌いましょうか?」とお尋ねすると、力を振り絞り噛みしめるように、「わたしのすきな さんびかは…『わかばの…さと…』」。「『みどりもふかき、わかばのさと…』ですね」。

「緑も深き若葉のさと、ナザレの村よ、汝がちまたを心清らに行きかいつつ、育ちたまいし人を知るや」(讃美歌122)。亡くなった4人中3人が、この賛美歌が愛唱賛美歌でした。

死を目前にした病床をお訪ねしつつ、毎回、いくつかの賛美をささげ、地上から天の領域に移される準備を共にいたしました。

「かいぬし わが主よ」(354)

「安かれ わが心よ」(298)

まだ地上に共に居ながら、天の住まいを思いつつ、飼い主わが主イエスに祈りつつ、歌いつつ、賛美によって備えの時を共に過ごしました。

【祈り】

神様。わたくしどもが地上を離れる間際まで、あなたをたたえ歌う心をわたくしどもにお与えください。

芦田 高之(新浦安教会)