神のみもとにある喜び | 詩編 16編

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詩編 16編

主に申します。
「あなたはわたしの主。あなたのほかにわたしの幸いはありません。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 16編2節

神のみもとにある喜び

ダビデは、彼を妬んでさまざまな陰謀を企てて彼を殺そうとするサウル王から逃亡し、ユダの荒野を逃げ回らなければなりませんでした。軍略に長けていたダビデも、希望を奪い絶望させようとする力にいつも翻弄されていたことでしょう。しかし、神に愛され神が共に歩んでくださっているという確信こそは、ダビデを支える力の源でした。

後に彼は王となり、イスラエル統一王国が誕生します。権力、軍事力の頂点に達したダビデでしたが、それにも増して、人類最終の敵である死を滅ぼし、復活の命への希望を示してくださる神を喜びたたえています。神の私たちへの愛は、この世を生きている間だけのものではなく、死の先までも、その御手の内に守っていてくださるものなのです。

私たちの肉体は、衰え、弱り、病気になり、やがては死を迎えなければなりません。しかし私たちと同じ体をもって生き、死の苦しみのすべてを担ってくださった主イエスによって、神は私たちの体をも復活させ、永遠の命を生きる新しい体を約束してくださいました。

どのような境遇に置かれても、「あなたのほかにわたしの幸いはありません」とのダビデの告白は、また私たちの告白でもあります。

【祈り】

主イエスの復活によって命の道を知らせ、その命に生きるよう招いてくださり、感謝いたします。

坂本 紀夫