神を恐れぬ者を恐れるな | イザヤ書 10章

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イザヤ書 10章

それゆえ、万軍の主なる神はこう言われる。
「シオンに住むわが民よ、アッシリアを恐れるな。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 10章24節

神を恐れぬ者を恐れるな

神は、「災いだ、わたしの怒りの鞭となるアッシリアは。…神を無視する国に向かってわたしはそれを遣わ」すと言われます(5、6節)。アッシリアは、その強大な力によって、やりたい放題のことをしていた国であり、イスラエルの南北両王国を脅かしていた敵でした。しかし、そのアッシリアが「神の怒りの杖」、つまり神がご自身を敬わない国を打つために用いられる道具になったのです。

しかし、たとえ神の道具であったとしても、それ自体が神を敬わず、高ぶっているならば、決して裁きを免れることはできません。神は「斧がそれを振るう者に対して自分を誇り、のこぎりがそれを使う者に向かって、高ぶることができるだろうか」と言い(15節)、裁きを予告なさいます。他方、神を敬う人びとに対しては、「シオンに住むわが民よ、アッシリアを恐れるな。…やがて、わたしの憤りの尽きるときが来る」と言われます(24、25節)。神を愛する人は何も恐れる必要がないのです。

ときには神を恐れない者たちを通して災いを被ることがあるかもしれません。しかし、それは、私たちを愛するがゆえの懲らしめであり、訓練であって、根本的な神の裁きは、キリストの十字架の贖いのゆえに、私たちを通り過ぎていくからです。

【祈り】

神を恐れぬ者たちからの攻撃を恐れることなく、神のみを畏れる者とならせてください。

吉田 謙(千里摂理教会)