落ち着いて静かにしていなさい | イザヤ書 7章

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イザヤ書 7章

「彼に言いなさい。落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 7章4節

落ち着いて静かにしていなさい

南王国のアハズ王の時代に、アラムが北王国と共謀して攻めて来るという情報が入りました。そのときに、「王の心も民の心も、森の木々が風に揺れ動くように動揺した」と言われます(2節)。そのとき、神は預言者イザヤを通して、王にこう告げました。「落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない」と。

実はこのとき、アラムも北王国もアッシリアに滅ぼされる寸前で、あたかも燃え残ってくすぶる切り株のようでした。ところがアハズ王も、民も、そのようなものを恐れてうろたえていたのです。本当は、王も民も、じたばたせずに、静かにし、全能の神の御手の中にあることを信じて、祈り、神の御心を尋ね求めるべきでした。ところがアハズ王は、自分の思いを優先し、性急にアッシリアと同盟を組んでしまいます。その結果、目先の戦いには勝利したものの、後にアッシリアによって滅ぼされてしまったのでした。

私たちも不意に大変なことが起こると、ついついうろたえ、性急な判断をしがちではないかと思います。けれども、そのようなときこそ落ち着いて、静かにしていることが大切です。全能の神の御手の中にあることを信じつつ、祈るものでありたいと思います。

【祈り】

大変なときにこそ、全能の神の御手の中にあることを信じ、落ち着いて祈ることができますように。

吉田 謙(千里摂理教会)