神から出た束縛されない命の言葉 | 使徒言行録 5章

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使徒言行録 5章

「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」と言った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 5章20節

神から出た束縛されない命の言葉

現代人の1日の情報量は江戸時代の人たちの1年分、平安時代の人たちの一生分と言われます。現代は人から出る多くの言葉が溢れかえっています。ある言葉は人を傷つけ、多くの言葉は消えて行きます。

多くの人びとをいやした使徒たちは、ねたまれて牢に入れられます。しかし、彼らは聖霊において託された言葉を語らなければなりませんでした。現れた天使はこう告げます。「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」。

使徒たちに託された主イエスの福音は「命の言葉」です。人を傷つけ、時には死に追いやるような言葉ではありません。主イエスが陰府から起き上がられたように、人を起き上がらせる言葉。死に向かうのではなく死に勝利する言葉です。

人間から出た言葉はやがて消えていきます。しかし、命の言葉は消えることがありません。それは、命の源である神から出た言葉だからです。

この言葉を人間が束縛することはできません。使徒たちを鞭打って牢獄に入れても「神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき」ました(使徒6章7節)。主イエスの命の言葉は、あらゆるしがらみを越えてきょうも人びとを命に導きます。

【祈り】

人から出た言葉ではなく神から出た命の言葉を与えてくださり、ありがとうございます。

大宮 季三(横浜中央教会)