主を尋ね求める幸いと主を求めない罪 | 歴代誌上 10章

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歴代誌上 10章

彼は主に尋ねようとしなかったために、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに渡された。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 10章14節

主を尋ね求める幸いと主を求めない罪

歴代誌はここから、ダビデ、ソロモン、南ユダ王国に焦点を合わせて記述しています。そのため、サウルの物語はサムエル記と比べ、簡略化され、この10章にのみ記されています。

サウルはペリシテとの戦いで傷を負いました。このまま、ペリシテになぶり殺されたくないため、従卒に「わたしを刺し殺してくれ」と命じます。しかし、従卒は主が油を注がれた王を殺すことを恐れ、そうすることができません。このため、サウルは自ら剣の上に倒れ伏し、死にました。

歴代誌は興味深いことに、サウルの死について、独自の神学的な視点を記述しています。「サウルは、主に背いた罪のため、主の言葉を守らず、かえって口寄せに伺いを立てたために死んだ。彼は主に尋ねようとしなかったために、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに渡された」(13、14節)。サウルの死の原因は彼の不信仰にありました。その不信仰が具体的に記されています。それは主に背き、主の言葉を守らず、主に尋ねようとしなかったということです。これは主に油注がれた者として相応しい姿ではありませんでした。

主に背き、主の御言葉から離れ、主を求めない人生ほど、悲しいことはありません。きょうも主に目を向けることから一日を始めることができますように。

【祈り】

主よ、あなたを尋ね求めて生きることができるようにお導きください。

高内 信嗣(山田教会)