健全さを取り戻して生きる | ルカによる福音書 8章

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ルカによる福音書 8章

イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言った。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 8章30節

健全さを取り戻して生きる

ルカによる福音書8章は主イエスの力がどれほど偉大かを記します。主イエスが弟子たちを伴い、船に乗っていた時のことです。湖に突風が吹き荒れました。しかし、この突風を主イエスは一喝されたのです。こうして、風はやみました。

その後、主イエスとその一行は船でゲラサ人の住む地域に向かいます。その時にレギオンという人物に出会います。レギオンとは、「たくさん」という意味。もともとは軍隊用語で4千人から6千人規模の部隊を指します。それくらいたくさんの悪霊にこの人は取りつかれていたのです。

服を着ないで墓場に住むレギオン。この人は健全さを失っていました。死の世界にいたのです。そこで主イエスはこの人を悪霊から解放されました。それは死から生への転換です。

レギオン。たくさんの悪霊。このレギオンはほかでもない、この私の姿です。私たちは死にとらわれています。たくさんのものに心が縛られています。いつの間にか、健全さを失っているのです。そのような私たちが健やかに生きることができるようにと、主イエスは招いておられます。このお方は突風を静める力をお持ちです。この世界を治める真の神です。このお方が私たちの生涯を治めてくださるのです。

【祈り】

主よ、あらゆる死の力から解き放ち、生の力に私たちを招いてくださり、感謝します。

小宮山 裕一(網島教会)