「その日」平和を打ち立てる主 | ゼカリヤ書 12-14章

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ゼカリヤ書 12-14章

その日、主は御足をもって
エルサレムの東にある
オリーブ山の上に立たれる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ゼカリヤ書 14章4節

「その日」平和を打ち立てる主

ゼカリヤ書の最後の区分も「託宣」という言葉から始まっています。前段に比べて具体的状況への言及が減り、「その日」について言及されます。それは、神が最終的に神の民の勝利を確定し、平和を打ち立てる日です。失われていた「ダビデの家」の再栄光化が宣言され(12章8節)、イスラエルを滅びに至らせた偶像礼拝は取り除かれ(13章2節)、偽りの預言者は恥を受けます(同4節)。

ユダが繁栄するだけでなく、自然界も揺り動かされ、変えられます。これは、「その日」が人間世界だけではなく、神が造られた世界全体が揺り動かされ、精錬され、完成される出来事であることを示します。

ゼカリヤ書でよく知られた聖句が「主は…オリーブ山の上に立たれる」です。オリーブ山の地名は旧約聖書中にはここともう一箇所しか出てきません。しかし、キリスト者には馴染みの地名です。主イエスはオリーブ山によく通っておられました。使徒言行録によれば、主イエスが天に昇られたのは「『オリーブ畑』と呼ばれる山」であり、「天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる」と言われます(1章11、12節)。主イエスがおいでになる時、私たちの究極の平和が実現するのです。

【祈り】

神さま、私たちに究極の平和を実現してください。主イエスがおいでくださいますように。

長田 詠喜(新所沢伝道所)