神が助けに来てくださる | 詩編 121編

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詩編 121編

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る
天地を造られた主のもとから。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 121編1節~2節

神が助けに来てくださる

詩編121編は、エルサレムへの巡礼の旅の際に歌われた「都上り」の歌とされます。しかし、ただの巡礼の歌ではなかったようです。長く苦しいバビロン捕囚の後、再びエルサレムに帰還し、巡礼への道が開かれました。人びとはバビロンからエルサレムに帰還します。そのときに歓喜の中で歌われたのがこの詩編121編ではないでしょうか。

「わたしの助けは来るのか」という問いかけの言葉にこう答えられます。「わたしの助けは来る。天地を造られた主のもとから」。バビロンからの長い旅を経て、ようやくエルサレムが見えてきます。そのとき、民の中の一人が問いかけ、それに対して神の民らが答えます。助けは「山々」から来るのではありません。山々をはるかに超えて「天地を造られた主のもとから」来ると歌われます。

バビロン捕囚は神の民に絶望をもたらしました。しかし、天地を造られた神は人間の絶望をはるかに超えて助けを与えてくださいました。やがて神は、主イエス・キリストこの方において私たちまったくの罪人に救いの道を開かれました。主イエスは私たちの罪のために十字架にかかり、復活してくださいました。

ですから、私たちも「わたしの助けは来る」と感謝して歌うことができます。主を賛美しましょう。

【祈り】

主よ、あなたを賛美します。あなたに信頼してきょうも歩みます。

長井 正人