聞けヤコブの頭たち | ミカ書 3-5章

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ミカ書 3-5章

ヤコブの残りの者は
多くの民のただ中にいて
主から降りる露のよう
草の上に降る雨のようだ。
彼らは人の力に望みをおかず
人の子らを頼りとしない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 5賞6節

聞けヤコブの頭たち

次の「聞け」は、ヤコブの頭たち、すなわち、為政者、祭司階級、そして預言者、といった民の上に立つイスラエルの指導者たちに向けられたものです。彼らは、「頭たちは賄賂を取って裁判をし、祭司たちは代価を取って教え、預言者たちは金を取って託宣を告げる」ところまで堕落していました(3章11節)。それゆえに、この指導者たちの惨めな末路が示されます。「今、身を裂いて悲しめ、戦うべき娘シオンよ。敵は我々を包囲した。彼らはイスラエルを治める者の頬を杖で打つ」(4章14節)。

しかし、その直後、「エフラタのベツレヘムよ、お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのために、イスラエルを治める者が出る」(5章1節)。この救い主の出現が約束されるのです。

そして、この救い主に依り頼む者が、「ヤコブの残りの者」と謳われています。残りの者なのですから、指導者たちとは逆の立場であり、名もない力もない、取るに足らない文字どおり残り者です。しかし、神が選ばれたのは彼らなのです。

残り者であろうが、半端者であろうが、それはたいした問題ではない。大切なのは、「彼らは人の力に望みをおかず、人の子らを頼りとしない」、この神だけに頼る愚直な信仰なのです。

【祈り】

周りを見渡すのではなく、ただキリストを仰ぐ信仰を与えてください。

新井 主一(高島平キリスト教会)