罪のゆえに衰え嘆く | エゼキエル書 24章

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エゼキエル書 24章

「頭にターバンを巻き、足に靴を履け。また、嘆いてはならない。泣いてはならない。お前たちは自分の罪のゆえに衰え、互いに嘆くようになる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 24章23節

罪のゆえに衰え嘆く

エゼキエルは、エルサレムの滅びとその結果であるバビロンへの捕囚を象徴する行為をするよう主から繰り返し命じられますが、ここで彼は、最も辛いことに直面させられる中でその行為を命じられます。

それは、「あなたの目の喜び」である妻(15節)が主によって取られることです。その時に「嘆いてはならない、泣いてはならない」と命じられます。ターバンを頭に巻き足に履き物をすること、また口ひげを覆わず嘆きのパンを食べないこと等、喪に服することを主から禁じられるのです。

妻が死んだ時、実際にその通りのことを行うエゼキエルを不思議に思って尋ねる人びとに、エゼキエルは、やがて民にとっての目の喜びであり誇りであるエルサレム神殿が汚され破壊される時に、民はもはやそのこと自体を嘆くのではなく、反対にそれをもたらした自分たちの罪を嘆くことになると言います(23節)。

私たちの内側には、何よりも嘆くべき自分の罪の問題があります。知らず知らずの内にその人の誇りとなり、目の喜び、心の慕うものになっていたものが砕かれ自分の罪に弱り衰える時、そのような破滅の向こうにこそ広がる神の救いを、この書は私たちに教えています。

【祈り】

あなたが必要とされる時、私たちの心さえも砕いてくださり、あなたの救いを真実に受け取る者とさせてください。

宮﨑 契一(那覇伝道所)