ダビデ王の最期と戒め | 列王記上 1-2章

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列王記上 1-2章

「『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し…イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を守ってくださるであろう。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 2章4節

ダビデ王の最期と戒め

列王記上は、ダビデの最晩年から描き始めます。そこには、あの誇り高く力強いダビデの姿はなく、弱くされた一人の老人となっていました。そのような彼を見くびって、息子アドニヤが王位を狙って反乱を起こします。ダビデのもとに団結していた重臣たちも、アドニヤ側につく者と王側につく者とに分断されます。それらはすべて、ダビデの力が衰えていたことの証しでした。しかし、反乱のことを耳にしたダビデは、奮起してすぐさま行動します。消えそうな灯火の彼に再び力を与えたのは、主に忠実であろうとするダビデの信仰でした(1章30節)。結果、反乱は未然に防がれ、無事、ソロモンが王位につきました。

ダビデは、最後の力を振り絞ってソロモンを戒めます。主の掟と法を守ってその道を歩むこと、そして、「あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂をつくしてわたしの道を歩むなら、イスラエルの王座につく者が断たれることはない」という主の約束が、ダビデ家の王座を支えているということを忘れてはならないと。これが、波乱に満ちた列王記を貫く主の約束なのです。そして、私たちの人生を貫く主の約束でもあるのです。きょうも、主の道を歩む者に祝福あれ。

【祈り】

主なる神よ。順境にも逆境にも、若い時も老いた時も、あなたの約束に忠実に歩ませてください。

草野 誠(湖北台教会)