約束の地を望み見て天の国を仰ぐ | 民数記 26-27章

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民数記 26-27章

「それを見た後、あなたもまた兄弟アロンと同じように、先祖の列に加えられるであろう。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 27章13節

約束の地を望み見て天の国を仰ぐ

イスラエルの民は約束の地を目指して40年にも及ぶ長い旅をしてきました。その間モーセは指導者として民を率いて来ましたが、いよいよゴールを目前にして神は言われました。その土地を見渡した後、あなたは死ぬと。モーセはかつてメリバで、神に命じられたとおりにせず岩を2回打ち、神の聖なることを示さなかったことがありました。そのために約束の地に入ることができないと言われていたのです(20章12節)。そのことを再度、神に告げられたことになります。

けれども、そのことは絶望的な滅びを意味しません。神は、メリバの出来事の後もモーセを用いて、ずっとイスラエルの民を導かれました。そして最後に約束の地を見せてくだったのです。それは神のお計らいでした。更に彼の求めに応じて後継者ヨシュアを立ててくださいました。神は決してモーセをお見捨てになったのではありません。彼は死によって滅ぼされるのではなく、先に天に入れられた先祖の列に加えられるのです。こうしてモーセは約束の地カナンを見て、さらに優れた約束の地である天の国を望み見たのです。

私たちも、主イエスによって導かれて、天国を仰ぎ見ることが許されています。

【祈り】

罪ある私たちに、死の彼方にある約束の地を望み見て歩むことをお許しくださり感謝します。

常石 召一(大阪教会)