飼い葉桶に寝かされた救い主 | ルカによる福音書 2章1-21節

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ルカによる福音書 2章1-21節

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 2章11節~12節

飼い葉桶に寝かされた救い主

ローマ皇帝による住民登録の命令に翻弄されるように、ヨセフとマリアはダビデの町ベツレヘムに上って行きました。そこでマリアは月が満ちて初めての子を産みました。生まれた男の子は布にくるまれ、飼い葉桶すなわち家畜のエサ入れに寝かせられました。宿屋には彼らの居場所がなかったからです。

この主イエス誕生の知らせが真っ先に伝えられたのは、その地方で野宿をしていた羊飼いたちでした。羊飼いはその職業柄、安息日などの律法を守ることができず、人びとから軽蔑されていました。そのような彼らに主の天使が近づき、「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」と大きな喜びの知らせを伝えました。当時はローマ皇帝が「世界の救い主」と呼ばれていましたが、天使は「飼い葉桶に寝かされている乳飲み子」こそ、「あなたがたのための救い主」だと告げたのです。

飼い葉桶にお生まれになった主イエスこそ私たちのまことの救い主です。この世で自分の居場所がないような人びとにも主イエスは寄り添い、救いと喜びを与えてくださいます。

坂尾 連太郎(南与力町教会)