契約のゆえに罪人を憐れまれる神 | 列王記下 13章

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列王記下 13章

しかし、ヨアハズが主をなだめたので、主はこれを聞き入れられた。主はイスラエルが圧迫されていること、アラムの王が彼らに圧迫を加えていることを御覧になったからである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 13章4節

契約のゆえに罪人を憐れまれる神

当時、北イスラエルはアラムの王による圧迫に苦しんでいました。北イスラエルの王ヨアハズ、次のヨアシュ、どちらも主の目に悪とされることを行って、罪の道に従って歩み続けました。そのような彼らでしたが、ヨアハズが「主をなだめた」ので、主はこれを聞き入れられました。また、ヨアシュは死の病を患っているエリシャを訪れ、「わが父よ、わが父よ…」と言って涙を流し、エリシャからアラムとの戦いの勝利を約束されます。二人とも神を頼り、その恵みにあずかったのです。ただヨアシュの場合、不徹底な頼り方だったために、アラムを滅ぼしつくすことはできないことを告げられました。

このように、彼らがアラムに滅ぼされず、ある程度の勝利を得ることができたのは、彼らが忠実な信仰をもって神に依り頼んだからではありません。「主はアブラハム、イサク、ヤコブと結んだ契約のゆえに、彼らを恵み、憐れみ、御顔を向け、彼らを滅ぼそうとはされず、今に至るまで、御前から捨てることはなさらなかった」からです(23節)。

罪人が見捨てられないのは主の契約ゆえ、なのです。

金原 義信(豊明教会)