公正な裁きをなさる神 | 列王記下 10章

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列王記下 10章

主はイエフに言われた。「あなたはわたしの目にかなう正しいことをよく成し遂げ、わたしの心にあった事をことごとくアハブの家に対して行った。それゆえあなたの子孫は四代にわたってイスラエルの王座につく。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 10章30節

公正な裁きをなさる神

イエフは神から命じられたとおりアハブ王家を滅ぼし、バアルを滅ぼし去りました。主は彼の働きを「わたしの目にかなう正しいことをよく成し遂げた」と認めてくださいました。

しかし、同時にイエフの徹底したやり方は、非常に激しいものでした。彼はユダの王アハズヤの身内の者たちまで殺害させてしまいます。イエフのやり方には、行き過ぎではないかと思われるほどに突き進んだところもあったかもしれません。さらに彼はベテルとダンにある金の子牛を退けることはせず、ヤロブアムの罪を離れませんでした。

そのような欠けのあるイエフに、神は使命を与えられ、彼を用いて、イスラエルからバアルを取り除かれたのです。

イエフにその子孫四代の王座が約束されたことは、神の祝福といえるでしょう。しかし四代で終わることも見逃せない点です。神はイエフが成し遂げたことだけでなく、欠けも含めすべてを見ておられました。その神が私たちの歩みも見てくださっています。そして公正な裁きを主イエスにおいてなさいます。正義と公正の神が私たちを守ってくださっています。

金原 義信(豊明教会)