伝道の熱心と失意 | 列王記上 19章

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列王記上 19章

彼は1本のえにしだの木の下に来て座り、自分の命が絶えるのを願って言った。「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 19章4節

伝道の熱心と失意

異教のバアル預言者との信仰的戦いに大勝利を賜ったエリヤでしたが、アハブ王と妻イゼベルの執拗な迫害を恐れ、ユダの荒れ野に逃れます。そして、もはや主の預言者としての使命を果たせないと、主に嘆願します。

けれども、主は御使いを遣わしてパン菓子と水とを与え、エリヤは40日40夜歩き通し、遂にホレブ山(モーセが十戒を授かった地)へと導かれます。そこでご自身を現わされますが、それは激しい風の中でも、地震の中でも、火の中でもありませんでした。主は、静かでか細いささやく御声をもって彼に語りかけられたのです。主はエリヤに対し、ニムシの子イエフに油を注いで王としアハブ王朝を打ち倒させ、エリシャをエリヤの後継者に召し、バアルを拝まない者7千人を残すと、力強く宣言されました。

奉仕者は疲れ果ててしまうことがあります。それでも主は、食べ物を与えて力づけてくださり、小さなかすかな御声をかけて励ましてくださいます。私たちが弱ったときに、相応しい導きを備えてくださる、そのような憐れみ深い神を持つ私たちは幸いです。

山下 朋彦(平和の君伝道所)