ダビデのともし火 | 列王記上 11章

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列王記上 11章

「彼の息子には一部族を与え、わたしの名を置くためにわたしが選んだ都エルサレムで、わが僕ダビデのともし火がわたしの前に絶えず燃え続けるようにする。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 11章36節

ダビデのともし火

「栄華を極めた」と言われるほどに神の祝福を大いに受けたソロモン王。けれどもここには神に対するソロモンの悲惨な応答が記されています。

ソロモンは千人の妻をめとり、彼女たちが信奉する神々のために礼拝所を築き神々に礼拝をささげます。主なる真の神ご自身が、「他の神々に従ってはならない」と二度も戒められますが、ソロモンは神の言葉に聞き従うことができませんでした。

イスラエル王国には外からも内からも敵が起こされます。王国は分裂へと向かうことになります。主を捨てる悲惨な応答は更なる悲惨を生み出します。人間が自力で悲惨の連鎖を食い止めることはできません。

その中で唯一の希望が「ダビデのともし火」です。人間は自分たちで作り出す光にしがみつこうとしますが、それらは所詮まがい物の光にすぎません。

罪の悲惨を断ち切ることができるのは唯一、神が与える天からのともし火だけです。神はどれだけ罪の悲惨が露わな世界においても、「ダビデの子」イエス・キリストという希望の光を灯し続けておられます。

大宮 季三(横浜中央教会)