知恵を求めることが神の喜び | 列王記上 3章

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列王記上 3章

「どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与えください。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」
主は、ソロモンのこの願いをお喜びになった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 3章9節~10節

知恵を求めることが神の喜び

ある夜、神はソロモンの夢に現れ、「何でもあなたに欲しいものを与える」と言われます。それに対してソロモンは、民を正しくさばき、善と悪を判断する心を与えてくださいと願います。長寿や富、さらに敵の命を求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めたことに対して、神はその願いを聞き入れ、ソロモンに知恵に満ちた賢明な心を与えられました。さらに神は、ソロモンが求めなかった富と栄光も与えると約束されたのでした。

この知恵は、ある二人の母親の訴えによる裁判において公となりました。このことによって、神の知恵が王のうちにあることをイスラエルの人たちは見ることができ、ソロモンが王として畏れ敬われるようになりました。

ソロモンは、目に見える富や敵の命、さらに長寿を求めることをせず、目に見えない知恵を求めました。そのことを神は喜ばれました。人は、長寿や富を求めて祈るかもしれません。けれども、私たちは、ソロモンのように生きる知恵、分別をつける知恵をください、と祈ろうではありませんか。それは、知恵を祈り求めることで、我が神がお喜びになるからです。

潮田 祐(盛岡伝道所)