主イエスの力ある働き | マルコによる福音書 3章20-35節

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マルコによる福音書 3章20-35節

「国が内輪で争えば、その国は成り立たない。家が内輪で争えば、その家は成り立たない。同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 3章24節~27節

主イエスの力ある働き

主イエスが各地での働きを終えてカファルナウムのペトロの家に戻られると大勢の人びとが集まってきました。気が変になっているという主イエスの噂を聞きつけて心配する身内の人びと、さらにはエルサレムから下って来た律法学者も登場します。主イエスの働きは神からのものではなく、悪霊の力を借りて行っているものだと、彼らは主張しました。

主イエスが行っていることはサタンの内輪もめではありません。「聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず」とあるように(29節)、主イエスは聖霊に導かれて神の御業を行っておられます。主イエスとサタンの戦いなのです。私たちを苦しめている罪の力、死への恐れ、それらの支配から私たちを完全に救おうと戦っておられるのです。それが主イエスの悪霊を追い出す御業でした。

この世の暗い現実を見ると、サタンの支配は強いと感じます。しかし、かつてはサタンの所有であった私たちが、今はキリストのもとに連れ戻されたではありませんか。サタンの力よりもっと強いお方がおられます。そのお方の支配はすでに始まっていて、今、私たちも、このお方がご支配くださるところとされているのです。

坂本 紀夫