聖徒の交わり | ローマの信徒への手紙 12章1-21節

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ローマの信徒への手紙 12章1-21節

わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、信仰に応じて預言し、奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 12章6節~7節

聖徒の交わり

教会は、「聖徒の交わり」です。聖徒とは神に選ばれたすべての信徒たちであり、その一人ひとりによる生きた交わりが教会を形作ります。神ご自身が、父と子と聖霊の交わりにおいて生きておられますが、その三位一体の神を信じる者もまた交わりに生きるのです。

聖徒の交わりは、まず神からの聖なる賜物に共にあずかる交わりです。それは何より礼拝において、特に聖餐式においてあらわされます。その食卓でキリストの肉と血に共にあずかり、またお互いの交わりを強めていきます。そこでは互いの違いは関係ありません。ユダヤ人も異邦人も、男性も女性も、ただキリストの救いの恵みにあずかるものとして交わりの中に置かれます。

そして、聖徒の交わりは、それぞれが与えられた賜物を用いて仕え合う交わりです。そこでは、一人ひとりの違いや個性が意味を持ちます。「異なった賜物」が与えられていますから、人と比べることなく、自分らしく神と人とに仕えていきます。そうして聖徒の交わりはいよいよ豊かなものとされていくのです。

石原 知弘(東京恩寵教会)