御言葉に聴く姿勢 | エズラ記 7章

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エズラ記 7章

彼らは第一の月の1日をバビロン出発の日とし、神の慈しみ深い御手の加護を受けて、第五の月の1日にエルサレムに到着した。エズラは主の律法を研究して実行し、イスラエルに掟と法を教えることに専念した。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エズラ記 7章9節~10節

御言葉に聴く姿勢

7章と8章には、バビロンからエルサレムに帰還するエズラのことが記されます。エズラの名前を冠した書物ですが、エズラの名前が登場するのは、ここからです。

この書物の1章で、ペルシア王キュロス二世によってユダヤ人のバビロンからの解放が布告されてから、ここまでの間に、ペルシアでは5人の王が入れ替わり、およそ80年の歳月が流れました。戦後の教会の歴史が丸々一つ入る長さです。バビロンからの帰還と神殿の再建は、決して数年の出来事ではありません。その歴史を支えてきたのは、人びとの神に対する熱心と、イスラエルの民を愛してやまない神の熱意でした。

礼拝にとって最も大切なのは、神の言葉に聴く姿勢です。神の言葉から離れた礼拝こそ、バビロン捕囚を招いた原因でした。神は最もふさわしい時に最もふさわしい人材を遣わされました。律法に精通したエズラこそ、その人です。

現代は聖書アプリをスマホに入れて持ち運ぶことができる時代です。身近に聖書を持ち歩ける私たちには、御言葉に「聴く」姿勢が一層求められています。

教育機関誌 委員会