病人をいやすイエスの権威 | マルコによる福音書 1章29-39節

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マルコによる福音書 1章29-39節

夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 1章32節、34節

病人をいやすイエスの権威

主イエスが会堂で教えられると、人びとは主イエスの神の権威を受け入れました。そして、主イエスの評判は、広まっていきます(28節)。

評判を聞いた人びとは、病人をいやしていただくため、また悪霊を追い出していただくために、主イエスが滞在していたシモンの家に集まります。藁にもすがる思いだったことでしょう。主イエスは、彼らの行動を、御自身にすべてを委ねた信仰と受け止め、病人をいやし、悪霊を追い出されます。

現代に生きる私たちは、病気は病院で治療することによって治ると思っています。また、まだ治療ができない病であっても、医療技術の発展により、解決されると期待し、そこに救いを求めます。もちろん、現代医学を否定するつもりはありません。それも神の恵みだからです。

しかし、医療の背後に主の御力が働いていることを、私たちは忘れてはなりません。そればかりか、主なる神は、病の床に臥せっていても魂を力づけ、心を健やかにしてくださいます。主イエス・キリストこそ、私たちの生命を司り、体も心も魂も健やかにする権威を持つお方です。

辻 幸宏(大宮教会)