主に心を動かされて | エズラ記 1章

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エズラ記 1章

主はかつてエレミヤの口によって約束されたことを成就するため、ペルシアの王キュロスの心を動かされた。…そこで、ユダとベニヤミンの家長、祭司、レビ人、つまり神に心を動かされた者は皆、エルサレムの主の神殿を建てるために上って行こうとした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エズラ記 1章1節、5節

主に心を動かされて

エズラ記は歴代誌に続いて神の民の歴史を物語ります。ネヘミヤ記は捕囚から帰還した神の民の都の再建を語り、エズラ記は神殿の再建を中心に据えて語ります。神殿の再建は単なる建物の再建だけを意味しません。「外なる宮」だけではなく「内なる宮」が再建されます。神への礼拝が新しくされます。それがエズラ記の主題です。

第1章はそのきっかけとなったことを伝えています。ここではっきりと語られていることがあります。それは民を帰還させ、神殿の再建に着手させられたのは主なる神ご自身であったということです。神殿の再建の主体は、キュロス王でも、神の民でもありません。つまり、人間の熱心や発案というものではなかったのです。「主は預言者エレミヤの口によって約束されたことを成就するため」この事業を開始されます。そのために「主はペルシアの王キュロスの心を動かされ」、さらには捕囚民の心も動かされました。

この神のなさり方は今も全く変わりません。神ご自身の最大の関心事は私たちの礼拝が新しくされることです。このために私たちの心を動かしてくださいます。

教育機関誌 委員会