裁きと恵みの業よ、来たりませと我ら願う | サムエル記下 8章

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サムエル記下 8章

ダビデ王はこれらの品々を、征服したすべての異邦の民から得た銀や金と共に主のために聖別した。…主はダビデに、行く先々で勝利を与えられた。
ダビデは王として全イスラエルを支配し、その民すべてのために裁きと恵みの業を行った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記下 8章11節、14節~15節

裁きと恵みの業よ、来たりませと我ら願う

ダビデの快進撃が続きます。古くからイスラエルの悩みの種であったペリシテを撃破することに始まり、北に東に、山に平野に、縦横無尽に兵を動かすダビデ軍は向かうところ敵なし。気づけば周辺諸国からの脅威は随分と小さなものになっていました。それは主がダビデに勝利を与えられたがゆえであるとサムエル記は記します。主が御心に定められ、それを地上に果たしていかれる時の強さを思わされます。誰も止めることができません。そのことに対する畏れを抱きます。

その御力は、同じようにダビデが用いられることで、イスラエルの国造りにも現されていきます。「裁きと恵みの業」が行われたと記されています。裁きが不正と結びつくとき、世は地獄となります。裁きが正しさと結びつくとき、人は恵みの中で生きられます。公正さが人の尊厳を守るものです。そのような平和を神がもたらされました。

そして、救い主によって再び、いや永遠なる平和の完成が成し遂げられる、と神の言葉は射程を伸ばしていきます(エレ23章5、6節等参照)。

柏木 貴志(岡山教会)