信仰と忍耐の秘訣 | ヘブライ人への手紙 6章

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ヘブライ人への手紙 6章

わたしたちは、あなたがたおのおのが最後まで希望を持ち続けるために、同じ熱心さを示してもらいたいと思います。あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 6章11節~12節

信仰と忍耐の秘訣

わたしは我慢強い人間ではありません。忍耐することが苦手です。ですから、きょうの箇所にあるように、「信仰と忍耐」などと言われると不安になります。果たしてわたしは、神の約束を受け継ぐまで、忍耐し続けられるだろうか、と。

聖書には、信仰の先輩の歩みが包み隠さず記されています。たとえば、ヘブライ人への手紙11章にはアブラハムの信仰と忍耐がお手本のように記されています。けれども、実際のアブラハムの生涯は、これほど単純で迷いのない歩みではありませんでした。創世記でアブラハムの生涯を確認すると、彼もその時々で悩み苦しんだし、人間的な手段を用いて神の約束を実現しようとしたこともありました。ですが、神はそのような彼と共にいてくださり、時に彼の過ちを示し、時に彼を苦境に追い込むことで信仰の歩みへと立ち帰らせてくださったのです。

今、私たちにも、同じ神の導きがあります。いやそれ以上に、大祭司キリストの執り成しがあります。ですから、自分の力ではなく、神の確かさに希望をおいて、信仰の歩みを続けていきましょう。

木村 恭子(川越教会)