生涯、主を喜ぶ | 詩編 71編

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詩編 71編

わたしの唇は喜びの声をあげ
あなたが贖ってくださったこの魂は
あなたにほめ歌をうたいます。
わたしの舌は絶えることなく
恵みの御業を歌います。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 71編23節~24節

生涯、主を喜ぶ

詩人の生涯は決して平坦なものではありませんでした。この詩を歌ったときも、彼は神に身を寄せて、助けていただかなくてはならないと感じていました。しかし、彼には強い確信がありました。自分は若いときから主に依り頼む者であり、「母の胎にあるとき」(6節)、つまり生まれる前から、神に依りすがってきたということです。その神が自分の希望なのです。

詩人は、「わたしが老いて白髪になっても神よ、どうか捨て去らないでください」と祈ります(18節)。これは、神に見捨てられてしまうのではないかという不安の訴えではありません。彼は「多くの災いと苦しみ」の中から「命を得させて」いただいた経験があり、「地の深い淵」すなわち死の中からも引き上げていただけることを確信しています。

生まれる前から、白髪を経て死に至っても主に依り頼む。その信頼に生きるとき、私たちは、神をほめたたえる喜びの力に満たされます。

この詩人を始めとする多くの信仰の先輩たちがそのような喜びの力の中歩んだことを思い起こしましょう。

長田 詠喜(新所沢伝道所)