神の民であるために | 申命記 20章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

申命記 20章

ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。それは、彼らがその神々に行ってきた、あらゆるいとうべき行為をあなたたちに教えてそれを行わせ、あなたたちがあなたたちの神、主に罪を犯すことのないためである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 20章17節~18節

神の民であるために

15節~18節に、嗣業の地に住んでいた民族を皆殺しにせよという命令が記されています。このことにとまどいや躓きを覚えられる方は多いと思います。それは現代の私たちの倫理観からすれば当然のことで、これをそのまま私たちの行動規範とすることはできません。しかし、そこでまず注目したいのは、この戒めの目的です。

残酷と思われる命令ですが、それは神の民が、異教の影響を受け主に罪を犯すことがなく、主と共に歩むためとはっきり書かれています。

それゆえ、この言葉は私たちが神の民として信仰をもって生きる時に、時代を超えた意味をもつ教えとして示されているのです。

さらに、ここには兵役免除についても語られています。普通に考えれば、戦いで兵士の数は重要なはずですが、むしろ多くの者が免除対象になります。主が共に戦ってくださることが勝利のカギだからです。

私たちのこの世の生活においても信仰の戦いがあります。そこで主が私たちと共におられるなら、主が共に戦われ、主が勝利してくださるのです。

杉山 昌樹(上福岡教会)