将来と希望を与える神のご計画 | エレミヤ書 29章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

エレミヤ書 29章

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 29章11節

将来と希望を与える神のご計画

地方伝道に遣わされていた先輩牧師からこんな話を聞いたことがあります。その牧師が庭に果実の生る木を植えたとき、初めて地元の人から、「先生、ここで暮らすつもりになったのですね」と言われたそうです。

バビロンに連れていかれた捕囚の民に書き送ったエレミヤの手紙には、「家を建てて住み、園に果樹を植えてその実を食べなさい」とあります(5節)。それは、長期間そこで暮らすことを意味しています。実際、捕囚の民に神が定めた期間は70年の年月でした。すぐにでも祖国に戻れると期待していた人々にとっては不本意な内容だったでしょう。それにもかかわらず、エレミヤは主の言葉をはばかることなく書き送ります。かの地で結婚して、子どもを産み育て、さらにその子供たちにも、かの地で結婚するようにと命じます。これでは、もう祖国に戻れない覚悟が求められているかのようです。

しかし、エレミヤは主がお与えになる希望を語ります。これは決して災いの計画ではなく、平和の計画であると。約束の年月の後、心を尽くして主を求める者は、主に出会うことができるからです。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)