詩編 20編
戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが
我らは、我らの神、主の御名を唱える。
彼らは力を失って倒れるが
我らは力に満ちて立ち上がる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 20編8節~9節
真の勝利
唐見 敏徳(忠海教会)
戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが
我らは、我らの神、主の御名を唱える。
彼らは力を失って倒れるが
我らは力に満ちて立ち上がる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 20編8節~9節
唐見 敏徳(忠海教会)
2018年10月の聖書日課をまとめて表示します。
「詩編」の聖書日課をまとめて表示します。
唐見 敏徳が担当した聖書日課をまとめて表示します。
この詩編は、次の21編とともに「王の詩編」と呼ばれています。旧約時代の礼拝の中で、王の勝利を願ってこの詩は読まれ、用いられたと考えられます。
当時のイスラエルは、常に他国からの侵略の危機にさらされていた小さな国でした。ですから、祖国に勝利をもたらす王の出現は、国民にとって決定的に重要なことだったのです。けれども、この詩編が語る勝利とは、単純に軍事的な勝利のことではありません。
8節は「戦車」と「馬」に言及しています。これらは当時の軍事力を示しており、これらがたくさんあれば当然国力は増大します。しかし、この詩編は、戦車や馬に頼るべきではないと語ります。本当に頼るべきは主なる神であること、そして主なる神により頼むときにこそ力に満ちて立ち上がると、詩編の作者は断言します。
主イエス・キリストのエルサレム入城の場面が思い出されます。まことの王であられる主イエスは、馬ではなくロバの子に乗ってエルサレムに入城されました。そして、十字架の死によって真の勝利を打ち立てられたのでした。