わたしの訴えを聞いてくださる主 | 詩編 17編

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詩編 17編

主よ、正しい訴えを聞き
わたしの叫びに耳を傾け
祈りに耳を向けてください。
わたしの唇に欺きはありません。
御前からわたしのために裁きを送り出し
あなた御自身の目をもって公平に御覧ください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 17編1節~2節

わたしの訴えを聞いてくださる主

詩編の作者の口調から緊迫した雰囲気が伝わってきます。そこはまるで法廷のようです。濡れ衣を着せられた彼は、自らの潔白を訴え、神の正義が行われることを祈り求めています。

自分が法廷に立たされることを願う人はいないでしょう。それが冤罪事件であればなおさらです。たとえ法廷を舞台にした小説や映画は好きでも、また裁判官や弁護士として事件を解決するヒーローとしてならよくても、自分が法廷で弁明しなければならない状況を願う人はいないと思います。

詩編の作者も、決して本意ではなかったでしょう。しかし、彼は主の公平な裁きを祈り願いながら、主の御前に立っています。それはわたしの訴えを聞きあげ、公平な裁きをしてくださる主がおられると信じているからです。私たちの主は、「瞳のようにわたしを守り」、「翼の陰に隠して」くださるお方です(8節)。信仰者は、この主なる神に信頼することができます。

わたしの訴えを聞いてくださる主がおられるということは、信仰者にとってどれほど力強い支えでしょう。

唐見 敏徳(忠海教会)