契約の箱 | 出エジプト記 25-31章

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出エジプト記 25-31章

箱を担ぐために、アカシヤ材で棒を作り、それを金で覆い、箱の両側に付けた環に通す。棒はその環に通したまま抜かずに置く。この箱に、わたしが与える掟の板を納めなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 25章13節~16節

契約の箱

「神の箱」、また「契約の箱」と呼ばれる箱が幕屋の中に置かれました。この箱の上には蓋として「贖いの座」が置かれました。主はここから民に語ると言われましたから、イスラエルの人びとにとって、この箱はこの上なく大事なものでした。契約の箱は、主がそこにおられるということの目に見えるしるしでした。

それほど重要な箱なので、中をのぞいた人が主に打たれたことがありました(サム上6章19節)。律法の規定通りに担がず、牛に引かせた車で運んだために、牛がよろめき、箱を押さえた人が神に打たれて死んだこともありました(サム下6章6、7節)。たいへん厳しい主の報いです。しかし、それは単に規定通りにしなかったからではありません。主がそこにおられることを軽んじていたからこそ起こったことでした。

今日、私たちにはそのように神聖で恐るべき箱はなく、契約の箱を求めることも作ることもありません(エレ3章16節)。地上にはもはや必要なくなりました(黙11章19節)。神の御子がただ一度、命をかけて贖いを成し遂げてくださったことを思い起こして、感謝しましょう。

久保田 証一(尾張旭伝道所)