主は避けどころ | 詩編 11編

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詩編 11編

主を、わたしは避けどころとしている。
主は聖なる宮にいます。
主は天に御座を置かれる。
御目は人の子らを見渡し
そのまぶたは人の子らを調べる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 11編1節、4節

主は避けどころ

この詩人の周りには、どうやら政敵が多くいたようです。命をつけ狙う者も、彼の心を惑わす者もいたのでしょう。あるとき、彼を惑わす者が言いました。「お前は無力なのだから、もう諦めて逃げればよいではないか」と(1~3節参照)。

この言葉は、彼の心を乱すものでした。けれども、この詩人は気を取り直して言いました。「主は聖なる宮にいます。主は天に御座を置かれる。御目は人の子らを見渡し、そのまぶたは人の子らを調べる」と(4節)。

神は、天の王座からすべての人の心の中を見通し、どんな陰謀をも見破られます。そのお方が私たちの安全地帯、避けどころとなってくださるのです。こんなに心強いことはありません。

もちろん、神は私たちの心の中をも見抜いておられます。しかし今や、御子イエス・キリストの十字架の贖いのゆえに、私たちは自らの罪を示されつつも、大胆に神の御前に進み出ることができます。ですから、自分自身の力の弱さのゆえに怖じ気づくのではなく、すべてを主に委ねて、勇気をもって世に出て行きましょう。

吉田 謙(千里摂理教会)