ソラ・スクリプトゥラ(sola Scriptura、「聖書のみ」) | 詩編 19編

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詩編 19編

主の律法は完全で、魂を生き返らせ
主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 19編8節

ソラ・スクリプトゥラ(sola Scriptura、「聖書のみ」)

宗教改革500周年を迎える私たちに求められるのは、改革派教会の遺産に感謝しつつ、唯一の神にのみ栄光を帰すことです。そのため、宗教改革の中核である「五つのソラ」(「ソラ」は、~のみという意味です)に注目するのは、今日、私たちにとってとても大切な課題です。

「私たちは今新しい時代の夜明けに立っている」と語ったマルティン・ルターの言葉の重さは、宗教改革の重要性を物語ってくれます。その当時の権威は三つに分けられていました。つまり、中世教会の伝統、ローマ・カトリック教会の会議、教皇でした。ところが、宗教改革者たちは当時の権威に立ち向かって「聖書のみ」をキリスト者の唯一の最終的な権威として認めようとしました。カルヴァンが『キリスト教綱要』で、聖書の必要性と信憑性をそれほどに強調する理由がここにあります。彼は、聖書という眼鏡をかけるとき、すなわち信仰によって聖書の権威を認めるとき、神を創造主としてだけでなく救い主としても知ることになる、と述べています。

人間が神を知ることができる唯一の場所は「聖書のみ」です。

金 起泰(勝田台教会)