平和を実現する人々 | マタイによる福音書 5章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

マタイによる福音書 5章

平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 5章9節

平和を実現する人々

私たちが主イエス・キリストを模範として歩むとき、それは「平和を実現する人々」としての歩みとなるでしょう。主ご自身がその生涯を通して教え、そして贖いの死を通して私たちを神と和解させてくださり、人間同士の平和の模範を示してくださったからです。主イエスによる贖いの業を通して、私たちには神との平和という関係性をもう一度回復することが許されているのです。主イエスが平和の君と言われる理由です。

困難や絶望や不正義、そして差別や怒りや憎しみが渦巻く状況が現代世界を特徴づけるものであったとしても、主にある希望を語り続けることが重要です。主イエスが死より三日目に復活されたように、平和の芽が萌え出る希望の時を確信しつつ、平和の種を撒き続けましょう。そのためには過去を直視し、学び続けることが大切です。日本のキリスト教会には「聖戦目的完遂」を掲げ、戦争に積極的に協力した歴史があります。キリスト教会の戦争責任の問題も含めて過去の戦争の記憶を継承しつつ、キリスト者としての平和責任を共に果たし、「平和を実現する人々」となろうではありませんか。

豊川 慎(宣教と社会問題に関する委員会)