フィリピの信徒への手紙 1章
ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。そうすれば、…わたしは次のことを聞けるでしょう。あなたがたは一つの霊によってしっかり立ち、心を合わせて福音の信仰のために共に戦っており、…たじろぐことはないのだと。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 フィリピの信徒への手紙 1章27節~28節
福音にふさわしく生きる
金田 知朗(召天)
ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。そうすれば、…わたしは次のことを聞けるでしょう。あなたがたは一つの霊によってしっかり立ち、心を合わせて福音の信仰のために共に戦っており、…たじろぐことはないのだと。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 フィリピの信徒への手紙 1章27節~28節
金田 知朗(召天)
2017年4月の聖書日課をまとめて表示します。
「フィリピの信徒への手紙」の聖書日課をまとめて表示します。
金田 知朗が担当した聖書日課をまとめて表示します。
新しい生活をすることとはどのような生き方でしょうか。福音にふさわしい生き方と、言い換えることができるでしょう。
パウロは「生活を送りなさい」と言うときに、「市民権を得る」、「市民生活をする」を意味する言葉を用いています。フィリピ市はローマの植民都市で、住民はローマ市民権を持ち、遠くはなれたマケドニア州にありながら、イタリア半島にあるローマ市と同じような制度、法規、特権を持ち、ローマ市のような市民生活をしようとしていました。首都ローマ市の市民の生活の仕方、習慣をフィリピの町でも実行しようとしていたのです。ローマ市民は多くの特権を保持していました。政治参加、法による保護、時には生活保護(小麦の無償配給など)。何よりも重要なことは、彼らがローマ市民として誇りを持って生活していたことでした。
福音にふさわしい生活とは、何よりもキリストの福音を誇りにして、周囲に同調しない生き方をすることです。福音の持っている価値を存分に知り、自覚し、神の国の市民権を持つ者として御心を求めて生きること、それが福音にふさわしい新しい生き方です。