神の言葉の前にへりくだる | アモス書 7章

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アモス書 7章

ベテルの祭司アマツヤは、イスラエルの王ヤロブアムに人を遣わして言った。「イスラエルの家の真ん中で、アモスがあなたに背きました。この国は彼のすべての言葉に耐えられません。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 7章10節

神の言葉の前にへりくだる

ベテルは旧約時代の重要な聖所でした。エルサレムの北、国境を超えたすぐのところにあります。イスラエルが南北王国に分裂してからは、北イスラエル王国の聖所として、エルサレムに対抗するようになっていました。

祭司アマツヤは、聖所ベテルで預言するなとアモスに命じます。アモスが王国に対する裁きの言葉ばかり語るからでした。

北イスラエル王国はアモスの語るすべての言葉に耐えられない、とアマツヤは言います。「耐えられない」とは、受け入れられない、受け止められない、という意味です。

アモスの言葉は神からの言葉です。神が預言者を通して語っておられるのに、それを受け止められず、受け入れられない。これが北イスラエル王国の神の前にある姿でした。神に仕えるはずの祭司でさえ、そうだったのです。

神の言葉は、私たちの世界と日常生活の中に鋭く切り込んできます。罪を認めて悔い改めよ、と迫ります。それを人間は受け止められず、聞くに耐えない、と言います。しかし、御言葉に聞いてへりくだることの中に真の幸いがあることを知りましょう。

久保田 証一(尾張旭伝道所)