6月15日(水) 歴代誌上 1章 音声を再生できませんでした アダム、セト、エノシュ、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 1章1節 すべての人はアダムから 歴代誌上の冒頭には、アダムからの系図のリストが延々と記されています。さながら昔々の墓地に来て墓標を見ている思いになってしまいます。彼らは、この世に生を受け、激動の人生を駆け巡りやがては死んで、これらの墓標に名を刻みました。愛と憎しみの狭間に立ち、ある時は戦って傷つき倒れ、叫び声をもった生身の人間です。 ここに名を連ねる人びとは無意味な存在ではありませんでした。民族の進展に貢献した大切な人びとでした。彼らの人生は、赤々と燃える松明の如きものではなかったかもしれません。ほの暗い灯心のごとくであったかもしれません。どちらにせよ、彼らの人生は、ある時は子として、ある時は父として、命をつなぐものでした。それぞれ命の火をともし続けて来たのです。実に一人ひとりが神の愛の対象であったのです。 私たち、人類は一人の人アダムから誕生しました。彼の罪の故に呻きながら生きています。同時に、アブラハムのすえである第二のアダムであるイエス・キリストが、私たちに与えられています。主によって新たに生まれる希望に生きることができます。 片岡 正雄(青葉台教会)
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歴代誌上の冒頭には、アダムからの系図のリストが延々と記されています。さながら昔々の墓地に来て墓標を見ている思いになってしまいます。彼らは、この世に生を受け、激動の人生を駆け巡りやがては死んで、これらの墓標に名を刻みました。愛と憎しみの狭間に立ち、ある時は戦って傷つき倒れ、叫び声をもった生身の人間です。
ここに名を連ねる人びとは無意味な存在ではありませんでした。民族の進展に貢献した大切な人びとでした。彼らの人生は、赤々と燃える松明の如きものではなかったかもしれません。ほの暗い灯心のごとくであったかもしれません。どちらにせよ、彼らの人生は、ある時は子として、ある時は父として、命をつなぐものでした。それぞれ命の火をともし続けて来たのです。実に一人ひとりが神の愛の対象であったのです。
私たち、人類は一人の人アダムから誕生しました。彼の罪の故に呻きながら生きています。同時に、アブラハムのすえである第二のアダムであるイエス・キリストが、私たちに与えられています。主によって新たに生まれる希望に生きることができます。