
木村恭子(川越教会牧師)
メッセージ:ダビデの詩編から 人を呪う祈り
ご機嫌いかがですか。川越教会牧師、木村恭子です。
今朝は、詩編55編の中にある、敵を呪う言葉を見ていきましょう。たとえば、10節「主よ、彼らを絶やしてください。彼らの舌は分裂を引き起こしています。」、16節「死に襲われるがよい 生きながら陰府に下ればよい」、24節「神よ、あなた御自身で 滅びの穴に追い落としてください 欺く者、流血の罪を犯す者を。彼らが人生の半ばにも達しませんように。」
敵に囲まれて、危機的な状況。しかも相手は、かつての友でしたから、ダビデの動揺の大きさは、はかり知ることができません。それでも、ここまで相手を呪い、滅びを願う祈りを読むとき、読み手としては辛くなります。この祈り、どう考えればいいでしょう。
いろいろ調べていると、こんな解説がありました。「深い裏切りと苦悩の中から神に正義を求める叫びとして読むことができます。ダビデ自身が報復するのではなく、裁きを神に委ねている点も特徴的です。」と。
ダビデにも、私たちにも、心に罪があり、人を憎む心を持っています。それでも、自分で報復するのではなく、神の正義、神の裁きに委ねる信仰が大切だなあと、あらためて思わされます。55編は、「わたしはあなたに依り頼みます。」(詩編55:24)という言葉で閉じられています。
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