
山下正雄(ラジオ牧師)
メッセージ:日焼け止めを塗るように、心を守る
【高知放送】
【南海放送】
おはようございます。心の元気を応援する山下正雄です。
夏になると、天気予報で「紫外線指数」という言葉をよく耳にします。外出するときには帽子をかぶり、日傘をさし、日焼け止めを塗る。肌へのダメージが目に見えないからこそ、毎日のケアが大切だと、私たちは知っています。
ところで、肌だけではなく、心にも同じことが言えるのではないでしょうか。私たちの心もまた、目に見えないものによって傷つきます。誰かの何気ない一言、SNSで見かけた批判的なコメント、職場や学校での人間関係のストレス、将来への不安、失敗への後悔。一つひとつは小さなことかもしれません。しかし、それらが積み重なると、心は少しずつ疲れ、元気を失っていきます。肌の紫外線対策には気を配るのに、心のケアはついつい後回しになってしまうものです。
聖書に、こんな言葉があります。「神の平和が、あなたがたの心と考えをキリスト・イエスによって守るでしょう。」(フィリピ4:7)
ここで使われている「守る」という言葉は、もともと「兵士が城門を警備する」という意味を持っています。神の平和は、ただ気分を落ち着かせるだけではありません。まるで見張りの兵士のように、私たちの心のそばに立って、守り続けてくださるのです。
もちろん、信仰を持てば嫌なことがなくなるわけではありません。批判されることもあります。失敗する日もあります。不安に押しつぶされそうになる夜もあります。しかし、そうしたものが心の中心まで入り込んで、私たちを支配してしまわないように、神が平安をもって守ってくださる…それが、この言葉の約束です。
不安や恐れは、しばしば私たちの判断を狂わせます。「あの人はきっと自分を嫌っているに違いない」、「私はもうだめだ」、「これからきっとうまくいかない」…そんな思いが、頭の中をぐるぐると巡ることがあります。紫外線が知らないうちに肌を傷めるように、こうした思いも、気づかないうちに、心の奥まで染み込んでいきます。
しかし神は、恐れに支配されるのではなく、力と愛と思慮、つまり、落ち着いた判断力を与えてくださると約束しておられます。
日焼け止めは、一度塗ったら一生効果が続くわけではありません。汗をかけば塗り直す、毎日続けることが大切です。心のケアも同じです。神に祈ること、聖書の言葉に耳を傾けること、感謝を数えること、静かな時間を持つこと。そうした小さな習慣の積み重ねが、心を守る日焼け止めのような役割を果たします。特別なことは何もいりません。今日一日を振り返りながら、静かに「ありがとう」とつぶやくだけでもよいのです。
もし今、心が疲れているなら、自分を責める前に、少し立ち止まってみてください。目には見えなくても、紫外線から肌を守るものがあるように、目には見えなくても、神の平和は、あなたの心を守ることができます。
今日一日、その「心の日焼け止め」を受け取りながら歩んでみませんか。
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