あさのことば

偉くなりたい者は

放送日
2025年7月31日(木)
お話し
木村恭子(川越教会牧師)

木村恭子(川越教会牧師)

メッセージ:偉くなりたい者は


 いかがお過ごしですか。川越教会牧師、木村恭子です。
 イエス様には、12人の弟子がいました。あるとき、その中のヤコブとヨハネという弟子が、イエス様にお願いをしました。

 それは、こんなお願いです。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」(マルコ10:37)イエス様の右と左、つまり、権威の座に着きたい、というお願いです。他の弟子たちを出し抜いて出世したい、と考えたのでしょう。

 この願いを聞いて、イエス様は、「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」(マルコ10:38)と問われました。そしてさらに、「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。」(マルコ10:43-44)と言われたのです。

 ところで、二人の地上での最後は、ヤコブは使徒の中で最初の殉教者、ヨハネはパトモス島へ流刑になりました。二人とも福音に仕え、最後は苦難の杯を飲むことになったのです。しかし、二人は満足して、地上の歩みを終えたのではないかと想像します。

 わたしたちにも、人の上に立ちたい、人より優位な歩みをしたい、という思いがあります。ですが、人の上に立つことが幸いとは限りません。神に与えられた場所で、神と人に仕える人生こそが、幸いな歩みではないでしょうか。

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