リジョイス聖書日課

2コリント5章20-6章10節 悲しみを抱き救いをあおぎ十字架を見る

放送日
3月5日(水)
お話し
柏木貴志

3月5日(水) 2コリント5章20-6章10節

罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 5章21節

きょうからイースターに至るまでの、主日を除いた四十日間、教会は一年の中でも特別に、主のご受難へと心傾けます。四十日間であるのは、主イエスが荒れ野で誘惑を受けられた日々に思いを馳せるためです。神の子イエスは人間として、「四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられ」(マタ4章2節)、その身に襲いきたるサタンの誘惑に、御言葉をただひたすらに御言葉として愛することで打ち勝たれました。御心に生きる本当の人間の姿を現してくださいました。そして、そうあることができない罪の悲惨から私たち人間を救いだすために十字架へと歩み始められました。その主イエスのご生涯を、教会はこの季節に思い起こし続けます。

その始まりを教会は古くから「灰の水曜日」として大切にしてきました。「塵にすぎないお前は塵に返る」ことを心に刻むためにです(創3章19節)。神に塵から造られたことを忘れた人間は、自らが神のごとく振る舞います。神のかたちとしての尊厳を見失った人間は互いに命を軽んじ、貶め、傷つけ合っています。

私たちがそうであることを、この季節に悲しみます。そして、そのような人間を慈しみ、愛し抜いてくださった十字架上の主イエスを見上げます。ただひたすらに見上げます。

【祈り】

主よ、この季節に、私たち人間の悲しみと十字架の救いとを見つめ続けられるようにお導きください。

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