山下正雄(ラジオ牧師)
メッセージ: 神こそ平和の主
いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
宗教は争いの種なのか、それとも平和を実現する推進力なのか、と問うときに、多くの人は宗教こそ争いを引き起こす最大の原因だと思っています。
確かに、信念にかかわることほど、熱くなるのが人間です。熱くなれば、後には退けません。そうなると徹底的にぶつかって、相手を打ち負かすまで気が収まらなくなります。確かに宗教は恐ろしいものです。
しかし、見方を変えれば、それは宗教が恐ろしいのではなく、自分の信念を絶対化する人間の営みが恐ろしいということです。これはどんな宗教を信じる人にも、また逆に、どんな宗教を信じない人にも共通して潜む恐ろしさです。
自分が神の立場にたって、他の人々を断罪し始めるとき、その悲惨さは収拾がつきません。
聖書は平和の実現を約束していますが、それは世の終わりの時に初めて実現するものとして描かれます。しかもそれを実現するのは、人ではなく、聖書の神ご自身です。そう信じて神にすべてを明け渡し、神に平和の実現をゆだねることこそ、聖書の神を信じる者たちがとるべき平和実現への第一歩です。
今日の言葉…「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。 彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする。」イザヤ書2章4節
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