8月18日(月) エゼキエル28章
…「お前の心は高慢になり、そして言った。『わたしは神だ。』…しかし、お前は人であって神ではない。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書28章2節
ここには「わたしは神だ」(2節)と高ぶるティルスの君主に対する裁きの言葉が語られています。
ティルスは商いに成功し、繁栄を極めた都市でした。そのとき、富をもたらした自らの知恵を誇り、「わたしは神だ」と言うほどにおごり高ぶってしまったのです。
しかし、主は「お前は人であって神ではない」と仰せになります。被造物である人間が高ぶり、神のようになり、神の座を占めようとすることは、神への挑戦にほかなりません。それゆえ、神はティルスの高ぶりを、裁きをもって打ち砕かれます。そして「最も暴虐な外国人」(7節)であるバビロン軍により、ティルスは滅ぼされるのです。
ティルスに高ぶりをもたらしたのはこの世の富でした。私たちは、主イエスが「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」(マタ6章24節)と語り、天に富を積むことの大切さを教えてくださったことを思い起こしたいと思います。信仰者は、所有する富もまた、神の手のうちにあり、神によって与えられたものと受け止めます。自らに栄光を帰するのではなく、むしろ神の栄光をほめたたえましょう。なぜなら、神はこの地上のどんな富にも優る天の祝福を豊かに持っておられるからです。
【祈り】
まことの神のみを神とする祝福を豊かに味わわせてください。あなたを喜んで証しできるように。