4月8日(火) マルコ7章
そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け…女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書7章28節
ある異邦人女性が主イエスにひれ伏しました。悪霊に取りつかれた娘の救いを求めてやって来たのです。すると、主イエスは「子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない」と言われました(27節)。主イエスは、ご自分の使命が、まずイスラエルの養いと救いにあることを示され、女性の願いを一旦取り下げさせようとなさいます。もしわたしがこの女性であったら、返答に詰まってしまうかもしれません。娘の救いのために必死なのですが、主に拒まれたように感じるからです。
しかし、この女性は落胆しませんでした。むしろ、主イエスの言葉を積極的に捉え、その真意を見抜き、信仰をもって受け止めます。そして、「食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます」と言いました。主はこの受け答えに感心されます。この女性が、まずはユダヤ人の救い、次に異邦人の救いという、神のご計画を受け入れていたからです。
主の食卓に出されるパンは御言葉、だからパン屑もまた御言葉と言えます。この女性は、その御言葉によって自分たちも養われると確信します。すなわち神の救いのご計画の中に自分も入れられていると信頼していたのです。主イエスは彼女の信頼に応えて、幼い娘を救われました。
【祈り】
主よ、私たちがあなたの救いのご計画を信頼することができますように、御言葉をお与えください。