佐野直史(国立聖書教会牧師)
メッセージ:胎児であったときから
おはようございます。国立聖書教会の牧師、佐野直史です。
聖書の中には、神様がすべてのものを造られたことが記されていますが、それだけではなく、永遠のご計画に従って、今もそれを保ち、治めておられることが書かれています。これを、神の「摂理」の働きと言います。
聖書には、次のような詩人の言葉があります。「あなたは、わたしの内臓を造り 母の胎内にわたしを組み立ててくださった。」(詩編139:13)、「胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。わたしの日々はあなたの書にすべて記されている まだその一日も造られないうちから。」(詩編139:16)
詩人は、神様が私たちを造り、胎児であったときから、私たちのことを見ておられたことを語ります。また、私たちの人生がまだ一日も始まっていない時から、私たちの日々は、すべて神の書物に記されている。それほどに、神様は私たちのことを知り、愛しておられ、たくさんのご計画を私たちの人生に用意してくださっていることを語るのです。
ある人たちは、神様は世界と私たちを創造されたが、その後、その造られた世界を治めてはおられない、と語ります。ねじ巻き時計をセットするように、神様は世界がひとりでに営まれていくようにねじを巻いたが、あとは放っておかれる、と言うのです。
けれども、聖書の神様は、そのような御方ではありません。神様は、世界と私たちのことを愛し、造られただけではなく、今もその御手をもって守り、導き、最善の配慮をなしてくださる御方なのです。私たちが胎児であったときから、神のまなざしは私たちに注がれ、私たちの日々は、すべて神の書物の内に備えられています。
今日という一日も、その神の御手の内にあることを信じたいと思います。