2月27日(木) 申命記25章
あなたは袋に大小二つの重りを入れておいてはならない。あなたの家に大小二つの升を置いてはならない。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記25章13−14節
古代社会では、商取引で商品を交換する場合、重りや升で商品が量られました。それゆえ、正しく公平な商取引、経済活動がなされるためには、正確な秤が必要です。
しかし、意図的に不正確な重りや升が用いられるならば、実際の値段以上に多くの物を手に入れたり、実際の値段より少なく相手に渡したりすることになります。それは、自分の利益のために、隣人のものを盗むことであり、隣人をだますことです。神は律法に反するそのような不公正な経済活動を厳しく禁じ、警告を与えておられます。
しかし、この問題は単に商売や経済に関わることだけではありません。私たちは異なる重りや升を用いて、人を偏り見て、差別することがないでしょうか。私たちも時に、自分の益のために大小二つの重りや升を使い分けてしまうことがあります。それゆえ、主イエスは、「あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる」(マタ7章2節)と警告しておられます。
神は正義と公平の神です。神は、決して人を偏って見たり、分け隔てしたりなさいません(使10章34節)。どのようなときも、神が公正なお方であるからこそ、私たちも心に公正な秤を持って歩みます。
【祈り】 分け隔てのない神の愛に感謝します。私たちも人を分け隔てせずに生きることができますように。