2月19日(水) ヘブライ12章
あなたがたは、これを鍛錬として忍耐しなさい。神は、あなたがたを子として取り扱っておられます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ12章7節
12章では、冒頭で「すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨て」と言われます。確かに私たちは、主によって贖われ新しい希望に生きるものですが、一方で、なお地上においては信仰の戦いがあるのです。
その際、大切なのは、2節の「信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら」という言葉です。主イエスこそは、父なる神への信頼と服従に生き切り、私たちにその後に従う道を開いてくださったお方です。その主イエスの背中を見つめて、後からついて行く、ということがまず言われています。
その場合に、私たちの信仰の戦いは、自分の罪との戦いです。それをヘブライ人への手紙の著者は、「主の鍛錬」であると言います。そこに忍耐が求められています。自分の欠点や罪深さに気づかされるのはつらいことです。自らを正しいとする罪と決別しようとするのも困難です。しかし、主イエスについて行くならそのようなところを通らされることがあると言うのです。
しかし、後から振り返ると、その体験は「義という平和に満ちた実を結」ぶことになります。そのようにして、父なる神は私たちをご自身の子として扱って、鍛えてくださるのです。
【祈り】 神よ、あなたはこの地上にあっても私たちを子として取り扱い、あなたにふさわしい生き方へと導いてくださいますから、感謝します。