あさのことば

「からだ感覚」の信仰

放送日
2020年1月14日(火)
お話し
中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: 「からだ感覚」の信仰

 おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
 評論家の柳田邦男さんが著書の中で次のようなことを書いています。「お父さんは男です。では、お母さんは何でしょう。」という質問は「お母さんは女です。」という答えを期待しています。ところがある子どもが「お母さんは大好きです。」と答えてしまいます。この子はこの質問を「からだ感覚」で受け止めて答えた、というのです。

 この記事を読んで思い出したことがあります。ある教会のクリスマス劇で身重の母マリアとヨセフが故郷のベツレヘムで宿を探す場面です。宿屋の主人役のある幼稚園児が、「宿はないよ、満員だから」と言ったあと、とぼとぼ帰るマリアとヨセフに向かって、本来あるはずのないセリフ「いかないで」という言葉を思わずかけた、と聞いて感動しました。まさにこの子は劇の役を離れて「からだ感覚」で受け止めたのではないでしょうか。

 私たちも、幼子のような心をもって、イエスさまに対して「いかないで」と心から叫びたいものです。信仰の父アブラハムという人物と神は祝福の契約を結びます。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」(創世記15:5)という命令に彼は応じました。

 「主はそれを彼の義と認められた。」(同6節)とあるように、信仰はいとも単純に従うことです。このように、神の御言葉を体感したいものです。目の前におられるイエスさまに常に共にいてくださるようにと聖霊なる神に心から祈り願います。

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